■臍下丹田(さいかたんでん)  

 

 〇臍下丹田(さいかたんでん)の意味。   

  へそのすぐ下あたりのところ。   
  漢方医学では、ここに意識を集中して力を集めれば、健康を保ち勇気がわいてくると言われています。
 

 〇丹田の鍛え方・使い方は?   

  基本姿勢  インナーマッスルに意識しやすいように、立位で実施してみましょう    
 (※バランスに不安がある方は座位で行いましょう)   
 

〇臍下丹田式呼吸法とは?

 臍下丹田呼吸 
 横隔膜を大きく上下させたり丹田(下腹部)に力を入れる方法で、息を吸い込み、下腹部に力をこめてからゆっくり  と息を吐き出す呼吸法で、強い腹圧を伴った呼吸型といえます。
 自律神経のアンバランスを防ぎ、生体内における各種ホルモン系を調整し、その調和を保ち、すぐれた内臓の強化法  ともいえます。
  

〇丹田を鍛えるとどうなる?    

 丹田を意識して鍛えてみると、疲れやストレスの軽減、不眠、代謝の向上、自律神経の正常化など、    
 心身ともに嬉しい変化が期待できます。      
 
 さいかたんでん 臍(へそ)から(約5センチ)ほど下のところ。
 ここに力を入れることで健康になり、新たな力が湧くといわれる。
 転じて、物事に動じず度胸を据えること言われています。
 

■意識を頭で感じるのではなく、臍下丹田下に持っていくと気落ちが落ち着く。

 心が静まっているとき、落ち着いているとき、わたしたちの意識は下腹の方にあります。

 それに対して意識が頭の方に来てしまう瞬間があるんです。    
 例えば日本語では怒ることを「頭にくる」といいます。    
 緊張することを「あがる」ともいいます。あれも意識が上がるんです。

 日本人サッカー選手はゴール前に弱いといわれます。その原因は何かというと、ゴール前になると ディフェンスが
 キツくなりプレッシャーがかかります。さらにその状況の中で「決めなければ!」という気持ちが強くなってさらに
 緊張状態になり、意識が頭の方にどんどん上がってしまうからだと言っています。  
 そして意識が上がると姿勢も悪くなるのでバランスが崩れてしまい、思ったように体が動かず、
 結果パフォーマンスが下がってしまうということです。

 メッシなどの超一流の選手がゴール前でも高いパフォーマンスを出せるのは、
 常に意識が下にあるからなのでしょう。
 ラグビーでいうと五郎丸選手のように、ゴールキックの前にルーティーンを行うことで平常心でいられ、
 結果的に意識も下に下がるのでしょう。
 

■臍下丹田呼吸法の効果

 臍下丹田呼吸法は、横隔膜を大きく上下させたり丹田(下腹部)に力を入れる方法で、息を吸い込み、下腹部に力を
 こめてからゆっくりと息を吐き出す呼吸法で、強い腹圧を伴った呼吸型といえます。
 自律神経のアンバランスを防ぎ、生体内における各種ホルモン系を調整し、その調和を保ち、すぐれた内臓の強化法
 ともいえます。
 通常の腹式呼吸よりもさらに健康なカラダ作りに役立つ効果を得ることができると考えられています。
 心身ともにたくましい生活力を湧き出させる源泉であり、原動力です。
 通常の腹式呼吸よりもさらに健康なカラダ作りに役立つ効果を得ることができると考えられています。
 昔から「下っ腹に力を入れろ」などと言われていますが、これらは全て「臍下丹田を中心に動作しろ」
 という意味です。

 

■臍下丹田呼吸法の歴史

丹田呼吸法の原型は今から2500年程前にお釈迦様が悟りを開かれたときに展開されたと言われています。
日本には貞観16年(874)京都の東、醍醐山に国宝醍醐寺を開創し、真言宗醍醐派の基を固める、当山派修験の総本山として、わが国有数の法城を礎(きず)いたことは有名です。宝永4年(1707)正月、東山天皇より理源大師(りげんだいし)の諡号(しごう)を賜り、聖宝理源大師(しょうぼうりげんだいし)となりました。修験道の教えの中には、尊師による真言密教の教えが織り込まれています。この教えの中で臍 下 丹 田  さいかたんでんに 力 を籠(こ)めろ仏 の 力 が 宿 る (あつまる)と言う教えが今でも継承されております。  

また、 臍 下 丹 田の治療は(皇族・大臣・国賓級を中心に治療)昭和初期の鍼灸名人である澤田健(さわだけん。1877−1938)が提唱した治療法で生命の本質は原気であり、この原気を生成する腎(じん)、補う脾(ひ)、全身に輸送する三焦(さんしょう)を重要視しており、鍼灸の目的(神髄)は気を鎮める。これが臍下丹田であると言っています。 このように、臍下丹田呼吸法は昔から非常に重要視されていたことがわかります。
 

■臍下丹田呼吸法の色々な効果

・肺の底まで酸素が入ることにより、新鮮な酸素を血管の中に送り、不要な炭酸ガスを血管から肺に戻す、
 ガス交換をスムーズにする。
・横隔膜を上下させることで、肺や内臓を強化する。
・下腹部に力を込めることにより、腸内細菌叢のバランスを良くして腸の調子を整える。
・腸をストレッチするので、その刺激でお通じが良くなる。
・代謝を上げて体脂肪を燃やすことで、ダイエット効果が期待できる。
 

■臍下丹田呼吸法を実践方

 息を吐ききる    
    STEP01   肺に残っている汚れた息を全部吐ききることが大切です。

 息を吸い込む   
    STEP02  鼻からゆっくり息を吸い込みます。肺ではなく下腹部で空気を吸い込む感覚で
、         肺底までいっぱいに吸いましょう。
 息を止める
    STEP03  下腹部に力を込めて、5秒から10秒程度息を止めます。吸い込んだ息を全身に
          放散させる感じをイメージしましょう。
 息を吐き出す
    STEP04  口から静かに息を吐きながら、下腹部の力を静かに抜きます。息を吐ききった後、
          息苦しいようなら小さな呼吸を1つしてください。
 終わりに

 この呼吸法を朝と夜、最低20回繰り返しましょう。1日のうちに何回かに分けて行ってもかまいません。
 はじめは難しいかもしれませんが、続けるうちに徐々に慣れてきます。
 少なくとも4ヶ月位、毎日根気よく続けてみましょう。きっと良い結果を体感できるはずです。

 

カテゴリー

コンテンツ